身の振り方

20日報道ステーションで、元民主党代議士であった山本譲司氏(41?)の存在を知る。

彼は政策秘書給与の詐欺という政治家にありがちな犯罪を犯して、懲役433日の実刑を受けた。その獄中(栃木県黒羽刑務所)で見て感じたことを「獄窓記」として著したという。
機会があれば読んでみたいと思う。
TVのドキュメンタリーで障害(知的、精神、肢体)を持つ受刑者の世話係として従事し、価値観に変化があったことを述べていた。糞尿で異臭のする知的障害者の部屋で清掃もした。山本氏より年上の知的障害者が「あのね、僕、お母さんを蹴ったら死んじゃった」との言っていたのも聞いたとも語る。
そして最終的に山本氏は、この人たちが刑を終えて刑務所を出たらどうなるのだろうと思い、彼らのためにシェルターを作りたいと明るく話していた。
今現在は福祉施設知的障害者などの世話や介護をしているということであるが、かつて政界のホープと呼ばれていた人間にこういうことが出来るのかと驚いてしまった。シェルターの話にしても立派過ぎるくらい立派だ。
もう国会に戻るつもりもないと断言していた。「美談」と皮肉を言う者も現れる向きもしないではないが、やはりここは素直に「偉い」と思いたい。受け入れる心が広いとはこのことを言うのではないだろうか。
これまた辻元清美氏とは考え方が違うなとも思った。