民法口語化

両手を上げて万歳!と言うわけではないが・・・

法務省がようやく重い腰を上げて動いてくれた。報道によると、今秋に改正案を提出して、来年からの施行を目指しているという。

民法と言えば、明治に作られ、いまだにその大半は文語である。最後の二編、「親族」・「相続」は口語だからわかりやすいが、それを除けばよく吟味しないとわかりにくい。現代になじみにくい言葉が沢山出てきて、学生、受験生泣かせのものであった。あまりのわかりにくさに自由国民社の「口語民法」を使って学習したものだ。
実は、口語化は自分が学生時代のころから案としてあったのを覚えている。それから約10数年。経った月日があまりにも長すぎる。
条文の数が膨大とはいえ、「親族」・「相続」を除けば724条までである。無論、これは文が724個という意味ではなく、それ以上あるのだが、これ位(?)であればプロジェクトを編成して着手すればすぐに口語化も可能だったのではないかと思う。「民法だけじゃない!他にも法律は沢山あるんだ!」と言われればそれまでだが、やはり10年は長いよ。これが全くの民間での話であれば、もう過去の遺物としかみなされない。現に自由国民社が既に口語化しているわけだから、早い話がこれを真似すればいいのに。

民法が口語化と決まったら、次は商法だね。商法の方がややこしくできているから、これまた時間がかかりそうな気がするが、勉強する側の身になって是非早期口語化を実現して欲しいものだ。