中絶胎児不法遺棄疑惑 VOL.2

残念なことに、疑惑は真実だったようである。

中絶胎児を一般ゴミとして捨てたことを病院は認め、その理由が「経費節減」のためだそうである。

ここでちょっと22日の日記について改めなければならない。佐世保の事件に言及したことだ。よく考えると、この二つの事件は全然関係がないし、性質も背景も違う。大げさすぎた。

ただ共通しているのは「人間の生命体とはいかなるものか」ということを考えさせられることだ。

さて、中絶はまぎれもなく一つの殺人である。お腹の中にいる胎児を器械を使用してガリガリ取り出す、ということを何かの本で読んだことがある。もっともこれは昔のことかもしれないし、今はどうか知らない。

そして産婦人科というところではそれが一つの仕事であり、日常的に行なわれている。感覚が「普通」とは違ってくることが想像できる。そこでは生命体、胎児とはいえ人間であったものを一般のゴミにしてしまう過程が容易に形成されやすいと言える。何も高いカネを払ってまで捨てることもない。そういうことなのだろう。

「人間の生命体とはいかなるものか」を考えるときりが無いが、病院が中絶手術をしなければ成長してゆくはずであった胎児すなわち人間を一般ゴミとして捨てるというのは、やはり感覚が麻痺しているとしか言いようがない。それこそ「OUT」の世界であろう。