風と共に去りぬ

半年ぐらい前に買って未開封のまま放っておいたDVDがいくつかあるのだが、そのうちの一つ「風と共に去りぬ」を観た。

原作があれだけ長いのだから、当然映画も長い。えんえんと4時間もかけて一気に観てしまった。

DVDのパッケージを見ると、この映画は1939年に10部門のアカデミー賞を独占したとのこと。映画史上に残る永遠の傑作、とも書いてある。

南北戦争を背景にした、主人公スカーレットのライフ(ラブではない)・ストーリーといったところであるが、これといって騒がれるほどのものかどうか、あまりよくわからなかった。

アカデミー賞をとった映画にしてはあまりにも脚本が単純すぎるような気がした。超長〜い原作を縮むに縮めて、それを絵にしただけという感じがする。

物語は、スカーレットという気性の激しい女性が度重なる困難に対して克服してゆくというもので、最後は夫との離婚でエンディングを迎える。

おそらく、これは原作のディテールが素晴らしいのだろう、個人的に思うに映画にすると間の抜けたものとなってしまうということか。

この映画のどこに着目して10部門ものアカデミー賞が独占されたのか知らないで批評するのも危険であることは承知しているが、やはり疑問である。

何か詐欺にあったような、蛇の生殺しにあったような、そんな気分になってしまった。