有隣堂にて

昨日の会社帰り、実に久し振りに本屋へ行った。やはり松葉杖がないのは良いことで、大いに自由というものを満喫した。どういう本が出ているのか知るだけでも楽しい。以下の三冊を一遍に買ってしまった。

★「中途失聴者と難聴者の世界」 〜見かけは健常者、気づかれない障害者〜
  山口 利勝 著  一橋出版

これは著者の経歴に興味を覚えた。以下抜粋。

1955年広島生まれ。高校時代に聴覚の異常を感じ始める。
1978年広島修道大学人文学部卒業後、大手自動車メーカーに勤務(92年退職)。
1994年広島大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程入学。
1999年同課程修了。
2003年7月現在、第一福祉大学助教授。聴覚障害者の心理社会的発達を主な研究テーマとしている。

とある。特に民間企業に14年間勤務して最終的に助教授になったところに惹かれた。中途失聴で37歳で退職したことになるわけで、自分もこんな生き方ができたらいいな、と憧れる。実に勇気付けられる経歴である。内容面白そう。

★「ソーシャルワークの作業場 寿という街」
  須藤 八千代 著 誠信書房

タイトルにある、寿という街というのは言うまでもなく横浜のドヤ街である。「横浜」という都市を表から裏まで余すところなく知りたいというのが、僕の持つフィールドワークの一つであるので、当然ながらドヤ街にも関心はある。
その昔、港や公園がホームレスの生活場所となり(今でも関内駅周辺はそうだが)、社会問題化したことがある。おぞましいホームレス殺人事件もあったし、港湾にホームレスが餓死して浮かんでいたという新聞記事もよく読んだ。
市や中区の福祉行政に問題はないのだろうか。
この本を読んでさらに問題提起していきたいと思う。

★「セックスボランティア
 河合 香織 著 新潮社

これは障害者の「性の介助」をルポにして書かれたものである。1974年生まれのなかなかの美人ライターが書いた本である。著者がこれを書いた理由などは知る由もないが、詳しくは読んでから感想を述べたい。
障害者の性については、過去に書物で読んできたが、本書は新刊ということで注目した。「コミュニケーション障害」がある自分の問題としても、照らし合わせながら読んできたが、やはりこれは・・・重い。
障害者だけでなく、介護の世界でも問題が起きているとか。動けなくなった老人男性と、まだ若い女性の介護者との間には何が起きているか。やはりこれも・・・考えさせられる。

以上。
三冊というのは買いすぎかもしれないが、まあ、すぐ読み終わるでしょう。

只今、午前1時30分。お休み。